ブライドルレザー製品を選ぶ際に、どこの業者が製造したブライドルレザーを選ぶか迷うところです。
製造する業者や部位などによっても風合いが変わるので、人気や特徴を知ってから製品を選びたいものです。
そこで今回は、ブライドルレザー専門店として創業し、10年以上の販売経験から人気のタンナーについて、塩原レザーの塩原朋和が解説したいと思います。
結論から言いますと、以下がブライドルレザーの人気タンナーランキングです!
1位:セドウィック社製ブライドルレザー
2位:J.ベイカー社製ブライドルレザー
3位:クレイトン社製ブライドルレザー
4位:メトロポリタン社製ブライドルレザー
5位:トーマスウェア社製ブライドルレザー
はじめて当サイトへお越しいただいた方もいらっしゃると思います。
本題に入る前に、この記事を書いている塩原レザーについて簡単にご紹介をさせていただければと思います。
2008年にブライドルレザーの専門店として塩原レザーは創業しました。
2016年からはコードバンを定番素材に加え、ブライドルレザーとコードバンの専門店として運営しております!
コードバンもブライドルレザーも、革を製造をする業者や仕上げ方法によって、風合いや印象など素材感が異なります。
塩原レザーでは10年以上に渡って製品を製作しており、素材や製品について最前線で日々観察をしているので信用していただける内容だと思います。
なお、塩原レザーについての詳細は、下記のリンク先にてご覧いただけます!
ブライドルレザーの人気素材について
ブライドルレザーは、ここ10年あまり非常に人気で、革素材のなかでも1位,2位を争うほど人気ぶりです。
ここまで人気となったのは、深夜などに放送されていた財布の通販番組にブライドルレザーが使用されていたことが大きな要因です。
その番組内で、ブルームや経年変化の魅力が伝わり、その人気は圧倒的なものになりました!
そこで採用されていたブライドルレザー素材がセドウィック社のブライドルレザーです。
また、塩原レザーによって、セドウィック社以外のブライドルレザーを紹介し、伝説的な存在のJ.ベイカー社やクレイトン社、メトロポリタン社などの製造業者の知名度が上がりました。
なお、生の皮を腐敗しないように革へと加工をする業者をタンナーと言いますが、今回の特集記事ではタンナーだけではなく、ブライドルレザーを製造する業者の人気をランク付けしたいと思います。
1位:セドウィック社製ブライドルレザー
前項でもお伝えをした通り、ブライドルレザーがここまで人気になったのは、セドウィック社の存在が非常に大きいです。
ちまたで言われているブライドルレザーの素材感は、このセドウィック社のブライドルレザーのことだと思っていただいても過言ではありません。
また、品質についても安定していて、本物のブライドルレザーの素材感をしっかりと堪能でき、人気があるのも納得です。
なお、塩原レザーではベルト素材などに1等級であるベンズ部位も使用していますが、一般的にショルダー部位が採用されています。
2位:J.ベイカー社製ブライドルレザー
伝説のタンナーと呼ばれるJ.ベイカー社は、10年ほど前までは一部の愛好家のみに知られる存在でした。
塩原レザーでは、ベルトを中心にこれまで多くの製品を製造し、徐々に知名度が上がり、今では2位にランキングするほど人気のブライドルレザーです。
当方で扱うJ.ベイカー社のブライドルレザーは、くせが非常に強く、革の厚みは5mmから6mmほどの極厚で存在感のある素材です。
このブライドルレザーは、馬車と馬とを連結する最も耐久性が求められるハーネスウエイトと呼ばれ、ベルト素材には最適なブライドルレザーです。
しかし、革の表面には特性から傷やしわが多く、その素材の特性を理解した上級者向けのブライドルレザーだと言えます。
3位:クレイトン社製ブライドルレザー
ブライドルレザーに限らず、革をなめす業者として非常に有名なのがクレイトン社です。
歴史も長く工場の前にある道はクレイトンストリートと名付けられるほどです!
ブライドルレザーは、伝統的な製法を採用したトラディショナルタイプと、厚みが比較的に薄く蝋引き加工をスプレーで行うモダンタイプがあります。
塩原レザーでは、創業まもない頃から同社のブライドルレザーを採用していたため、その素材感を好んで愛用される方も多く3位の位置づけです!
しかし、残念ながらクレイトン社は現在身売り状態となっており、徐々に革の入手が困難になりつつあります。
今後、デッドストック革として希少価値が上がる可能性があります!
4位:メトロポリタン社製ブライドルレザー
メトロポリタン社は、なめし工程は行わなず、革への染色や仕上げ加工を専門に行う業者です。
塩原レザーでは、主に1等級ベンズ部位を使用しているため、高級なブライドルレザーとして扱っています。
最終工程を専門的に行う業者であることから、染色や蝋引き加工は非常に完成度が高く、英国内のブライドルレザー製品を製造する業者でも多く採用され評価が高いです!
また、ベンズ部位の特徴でもある繊維の細かさは、是非とも一度は使用していただきたい素材感で、塩原レザーの塩原朋和がブライドルレザーの玄人に一番おすすめする素材です。
5位:トーマスウェア社製ブライドルレザー
英国第3の都市であるブリストルに所在をするトーマスウェア社は、工場の敷地が広く多くの業者へなめした革を卸しています。
そのなめし工程は非常に評価が高く、セドウィック社にも採用されるほどです。
塩原レザーでは、トーマスウェア社製ブライドルレザーはこれまであまり使用していないため、今後、期待をしている素材です。
現状は5位のランク位置ですが評価によっては、今後、上位にランクする期待値の高いブライドルレザーです!
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、ブライドルレザーの人気タンナーをランキング形式にてご紹介させていただきました。
製品を選ぶ際の参考にしていただければと思います!
なお、ブライドルレザーについて総合的にまとめた特集記事もございます。