セドウィック社のブライドルレザーとは

ブライドルレザーの製造をする業者として、世界中で人気のセドウィック社。

他にもブライドルレザーを製造する業者があるに関わらず、その人気を不動のものにしているのはいったいなぜでしょうか。

結論から言いますと、これぞブライドルレザーという風合いや硬さ、見栄えなどバランスがよく完成度が高いからです。

今回は、そのセドウィック社に関してブライドルレザーの専門店である塩原レザーの塩原朋和がその魅力を解説します!

セドウィック社とは

英国第二の都市であるバーミンガム近郊の町ウォルソールに所在するセドウィック社は、創業1900年の約120年の歴史を持つブライドルレザーの製造を得意とする老舗の業者です。

セドウィック社の正面玄関の画像

正式名称は「J&E SEDGWICK & Co.Ltd」と言い、J&Eとはジェームスさんとエマニュエルさんの頭文字です。

現在は孫にあたるリチャード・ファローさんが代表を務めています。

「セドウィック社」という名称は、ブライドルレザー製品が好きな方なら一度は耳にしたことがあると言っても過言ではなく、世界中で人気のブライドルレザーの製造をリードする存在です。

また、セドウィック社が所在するウォルソールの町は、もともと家畜産業が盛んであったことから皮革産業が盛んになりました。

近年は減りつつあるとはえ、昔から革を製造する業者や馬具用品を作る業者が多くあります。

ウォルソールにあるレザーミュージアムの画像

今ではウォルソールの町が「ブライドルレザーの聖地」と呼ばれ、町の中心からほど近い場所に革の博物館もあります。

革をなめす様子や歴史、そして、馬具用品を製造している当時の様子が再現されていて勉強になる博物館です。

セドウィック社の工場の様子

セドウィック社の代表であるリチャード・ファロー氏と記念撮影画像
セドウィック社の代表であるリチャード・ファロー氏と塩原レザーの代表の塩原朋和

2014年にセドウィック社に訪問し、工場内の撮影やスタッフの方々との対談などを行ってきました。

工場内の各セクションに担当者がおり、他の業者よりも活気があり世界中に供給している様子が伝わってきました。

下記の動画は、セドウィック社の工場内の様子をご覧いただけます。

 

 

セドウィック社が製造する革の特徴と部位や種類

セドウィック社のブライドルレザーは、馬具の需要が減る現在でも多くの馬具用品の革の材料として使用されています。

英国はもちろん欧州や北米、インドなどへ馬具用の革を馬具製造メーカーへ供給しています。

また、近年では革の丈夫さや張りの良さからビジネスバッグや財布などの素材をして人気があり、日本をはじめオセアニアや中国圏にも輸出しています。

ブライドルレザーの部位と革の種類

セドウィック社のブライドルレザーのベンズ部位の画像

世界中から多くの需要があることから、使用する用途によって製造する規格の革も多く、各加工のセクションに専門スタッフが働いています。

革の部位に関係なくセドウィック社のブライドルレザーは、セミアニリン製法で革の表面が仕上げられており、他と比べて透明感があり表面にシワや傷、血筋の跡が少ないのが特徴です。

以下は、箇条書きにした代表的な部位の説明です。

 

・ショルダー部位

非常に硬く張りがあるためバッグ類をはじめ財布類から革小物までオールマイティーに使用できる素材でブライドルレザーらしい風合いをご実感いただけると思います。

 

・ベンズ部位

ベンズ部位は、ショルダー部位よりもしなやかな風合いで繊維が細かく、場所によって表面に気にならない程度の細かいシワやトラがあるのが特徴です。

 

・バック部位

バック部位は、ショルダー部位とベンズ部位を足した部位のことで長さは2mほどあります。主な用途としては、手綱や馬と馬車とを結ぶハーネスに使用されています。

 

・レーシングレザー

レーシングレザーはブライドルレザーと同じ革で、革ひもや革製品ように薄く1.8mm仕上げられた革です。

 

・スティラップレザー

スティラップレザーとは、4.8㎜前後の革の内部に油分を多く浸透させ、折り曲げや伸びに強いベルトなどに使用される革です。

 

・サドルレザー/型押し革

ブライドルレザーとは別に鞍用の革や装飾を目的にした型押しされた革なども製造されています。

 

カラーサンプ

セドウィック社では馬具用品に人気のブラウン系のカラーが豊富で、基本的に濃く深みのある風合いの色味が多いです。

塩原レザーで取り扱うセドウィック社のブライドルレザーのカラーは以下の通りです。

・ブラック:不動の人気カラーのブラック。透明感のあるブラックで光沢感があります!

セドウィック社のブライドルレザーのブラックカラーの画像

・チョコ:薄暗い場所で見るとブラックのようなチョコカラー。品格の良さあり高級感のあるカラーです!

セドウィック社のブライドルレザーのチョコカラーの画像

・コンカー:日本人にとって一番なじみのあるブラウンと言えばこのカラーが当てはまります!

セドウィック社のブライドルレザーのコンカーカラーの画像

・ヘーゼル:コンカーよりも少し薄いカラーで、日本人にとってはキャメルの印象に近いカラー!

セドウィック社のブライドルレザーのヘーゼルカラーの画像

・ロンドンタン:イエローとオレンジの間に位置する英国では伝統的なタンカラー!※色ブレが激しいです。

セドウィック社のブライドルレザーのロンドンタンカラーの画像

・ネイビー:薄暗い場所ではブラックのように来いネイビー。日の光にあたると高級感のあるネイビーに映ります!

セドウィック社のブライドルレザーのネイビーカラーの画像

・ダークグリーン:薄暗い場所ではかなり濃いダークグリーンですが、日の光にあたると高級感のあるダークグリーンです!

セドウィック社のブライドルレザーのダークグリーンカラーの画像

・レッド:発色の難しいレッドは、入荷毎に濃淡の色ブレがあります!

セドウィック社のブライドルレザーのレッドカラーの画像

 

ブルームの特徴と表面の見栄え

ブライドルレザーの特徴であるブルームに関しては、保管期間の長さと比例する形できれいなブラッシングの跡が残り魅力的な見栄えです。

セドウィック社の蠟引き加工の画像

また、新品の状態の表面であれば、ブラシでブルームを磨いても数か月すると表面がブルームで真っ白になります。(布などで磨いた場合は、布の繊維にブルームの基となるグリースが拭き取られてしまうため再ブルームは起こらないことが多いです。)

ブルームのもととなるグリースの画像

なお、ここ数年は世界中から多くの需要により、革が出来上がってからあまり保管期間を経ずに届くことが多いため、入荷時にブルームが噴き出している状態はごく稀です。

しかし、当方にて保管をしている間にブルームが徐々に噴き出し、製品として完成し出荷されるまでの間にきれいにブルームが表面に現れていることが多いです。

メンテナンス用のワックス

セドウィック社のオリジナルワックスのイメージ画像

セドウィック社では、メンテナンス用のワックスも製造されております。このワックスは、シトラスの香料が含まれているため、汗などの匂いがついてしまった際には特に有効です。

ワックスの販売ページはこちらから

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

セドウィック社のブライドルレザーは、初めてブライドルレザーの製品をお買い求めいただく方から上級者までご満足いただける革だと思います。

製品のご購入を検討中の方は、この情報をご活用いただければと思います。

なお、塩原レザーのセドウィック社製ブライドルレザーを使用した製品はこちらからご覧いただけます。