ブライドルレザーの部位について

今回は、ブライドルレザーの部位について解説したいと思います。

製造する業者によってもブライドルレザーの表情は大きく変わりますが、部位の違いによっても、革の張りや風合いが変わります。

製品のご購入を検討中の方は、是非、このページをご活用いただければと思います。

結論から先にお伝えしますと、ブライドルレザーには以下の部位があります。

  • ベンズ部位
  • ショルダー部位
  • ベリー部位

なお、はじめて塩原レザーのホームページへお越しの方もいらっしゃると思います。

本題の前に、この記事の信憑性を高めるために、当方について簡単に紹介させていただければと思います。

2008年にブライドルレザーの専門店として塩原レザーは創業しました。

ブライドルレザーの本場である英国から、さまざまな業者が製造をした本物のブライドルレザーに触れてきました。

それぞれ同じブライドルレザーといっても、製造をする業者や部位によっても風合いや印象など素材感が異なります。

塩原レザーでは10年以上に渡って製品を毎日のように製作しており、製法にも拘って製品の製作を日々行っております。

また、英国のブライドルレザーを製造する業者の方々とも強いパイプを持ち、日頃から連絡を取り合っておりますので、信頼できる情報をお届けできると思います!

なお、塩原レザーについてより詳しいページは下記のリンク先からご覧いただけます。

塩原レザーについて

ブライドルレザーには部位がある

メトロポリタン社のブライドルレザーのブラックカラーの二つ折り財布(小銭入れ付き)の画像1

ブライドルレザーは、牛革の1枚革を各部位別に分割し製造されています。

基本的にベンズ部位、ショルダー部位、ベリー部位の3タイプがあります。

その他、用途によって馬車と馬を連結する革であるハーネスウエイトや手綱などに使用されるレインウエイトといった長いバックと呼ばれる部位などもあります。

そこで問題です!

上記の画像は、どこの部位を使用した二つ折り財布でしょうか!?

ヒントはメトロポリタン社のブライドルレザーを使用しております。

正解は、ベンズ部位です。

なぜ、このような問題を出したかと言いますと、画像だけではどこの部位だか分からないと思います。

さらに言えば、実際に製品に触れたとしても、部位が分かる方はほぼいないのではないかと思います。

しかし、ブライドルレザーは部位によって、革の張りや硬さがかなり変わるので、事前に部位の特徴を知っておいて損はありません!

というか、これからブライドルレザー製品を購入しようと思っている方は、詳細が分かる形で販売されている製品の購入をおすすめします!

はじめてブライドルレザー製品を購入しようと思っている方に、一番おすすめの部位はショルダー部位です。

これは、ちまたでよく言われているブライドルレザーらしい風合いを持った部位だからです。

実際に、多くのブライドルレザー製品はショルダー部位が使用されています。

これは、ベンズ部位は繊維が細かく耐久性が一番高いことから、本物の馬具に使用されることが多いからです!

逆に等級が一番下は、耐久性が低いことからあまり革製品には使用されません。

以下に画像と共に各部位の特徴を紹介しています!

ベンズ部位

ベンズ部位の画像

ベンズ部位は背中から腰部分にかけての部位のことで、一番ランクが高い1等級です。

特徴としては、繊維が細かく非常に丈夫なことから、主に馬具用品に使用され非常に高価です。

塩原レザーでは、主にベルト類にベンズ部位を使用しています。

ショルダー部位

ショルダー部位の画像

ショルダー部位は、繊維が太く5mmほどの厚みの革を1mmほどに薄く加工をしても、その硬さが維持されます。

ブライドルレザーの印象となっている、硬くて張りがあり「カチッとした製品」に仕上がることから、メンズ用のバッグや財布などの革製品によく使用されています。

塩原レザーでは、ビジネスバッグや財布などほとんどの製品に使用しています。

ベリー部位

トーマスウエア社のベリー部位の画像2

ベリー部位は繊維が粗く折り曲げなどに弱いことから、基本的に革製品には使用されません。

英国では伝統的に革製の壁材や床材に使用されることがあり、そのような材料として使用されています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、ブライドルレザーの部位について解説させていただきました。

それぞれの部位によって風合いなどの特徴が異なるので、お好みのブライドルレザー選びなどにご活用いただければと思います。

また、ブライドルレザーについての紹介や製造する業者についても特集記事をご用意しておりますので、ご興味がございましたらご覧ください。

ブライドルレザーとは

ブライドルレザーを製造するタンナーとは

なお、塩原レザーで製造している製品は、各製品ごとに部位を記載しておりますので、ご希望に添った製品選びをしていただけると思います。

このページの下部に製品別に分類して、ページをご用意しておりますのでよろしければご参照ください!