ホーウィンコードバンの伝統カラーであるバーガンディ色(#8)が入荷しました

ホーウィンコードバンのバーガンディ色が数年ぶりに入荷しました。

このバーガンディ色は、ホーウィン社の伝統カラーとも言うべき色です。

新たに入荷したこの素材をパーツ取りして、各製品に仕立てようと思います。

今回は、入荷した革の状態などを解説しつつ、パーツ取りなどについてご紹介をしたいと思います!

なお、当サイトへ初めてお越しいただいた方も多いと思います。

当サイトの運営者である塩原レザーについて、下記のリンク先にて詳しく紹介をしております。

よろしければ、リンク先にてご覧ください!

コードバンとブライドルレザーの専門店・塩原レザーについて

入荷したホーウィンコードバンの1枚革

ホーウィンコードバンのバーガンディの1枚革

塩原レザーでは、レアカラーと呼ばれるウルトラバイオレット色なども扱っているため、このバーガンディ色の入荷は数年ぶりとなりました。

ご存じの方も多いと思いますが、このバーガンディ色は通称「#8(ナンバーエイト)」と呼ばれ、ホーウィン社のアイコンとも言えるほどの伝統カラーです。

オイル仕上げのコードバンは、ホーウィン社に限らず1枚1枚カラーの染め付き具合に差があります!

今回、入荷をしたこの1枚革は比較的濃いめに染まっていて、一見、ダークコニャック色を連想するような印象です。

ホーウィンコードバンのバーガンディの1枚革のカネ面

カネ面(裏面側)は、比較的きれいな印象です。

また、ホーウィンスタンプもはっきりとしていて、比較的きれいに押印されています。

今回は、久々の入荷となったためホーウィンスタンプのパーツは取らず、本来の表面を使用して製品の製作を予定しています!

ホーウィンコードバンのバーガンディの光沢感

オイル仕上げのコードバンは、色味具合と同じように光沢感も入荷ごとの傾向や、1枚1枚に若干の差があります。

今回のこの1枚革は、平均よりも強めの印象でコードバンらしい光沢感だと思います。

なお、日本には四季があり湿気が多く気温が高い夏の期間は、革の内部からオイル分が表面に浮き上がってきます。

これによって表面が曇ることがありますが、気温が低く乾燥している冬の期間は逆に革の内部へと戻っていきます。

表面が曇っている場合でも、日常使用による革の表面の研磨によって徐々に光沢感が出てきますので、さほど心配する必要はありません!

細かい傷などを確認しながらのパーツ取り

ホーウィンコードバンの大きさを表す表記

今回、入荷をしたこの素材の大きさは大きすぎず小さすぎず平均的なサイズです。

なお、上記画像内に「2.1」という表記があります。

これがこの1枚革の大きさを表していて、単位はスクエアフィートで印字されています。

Lサイズのホーウィンコードバン

2年ほど前からホーウィンスタンプの右下にサイズを表示されるようになりました。

また、ホーウィンコードバンの価格は、傷などに関係なく大きさで価格が決められます。

サイズ規格は、XLサイズからSSサイズの5段階に加えて、一番小さい規格は「Chips」という極小サイズで形が整わない規格があります。

この素材はLサイズで、上から2番目に大きい規格に位置付けされる大きさの1枚革です。

1枚革にある切り傷と凹み傷

1枚革は遠目に見ると傷などがないように見えますが、よく観ると上記の画像のように傷があります。

画像の中央は、切り傷でこの部分はパーツ取りの際に除かないといけない部分です。

この部分を製品に使用してしまうと、使用しているうちに革が割けてしまいます!

上記画像の中央下部のやや左側に凹み傷があります。

凹み傷については、この部分を除いてパーツ取りを行うと、パーツの取れる部分が半分ほどになってしまいます。

基本的には凹み傷部分を除いてパーツ取りを行いますが、仕方なくパーツに入ってしまった場合は、キャンペーン品など割引価格にて販売をするパーツとして使用します。

1枚革の色ムラ部分

続いて、先にお伝えをした通り、オイル仕上げコードバンは色味の染め付きにムラがでます。

上記画像の中央部分に色ムラが確認できます!

しかし、この程度の色ムラは毎回のように確認でき、独特の風合いと捉えるべきだと思います。

逆に人工皮革にはない天然素材らしい風合いをお楽しみいただければと思います。

ホーウィンコードバンの1枚革からパーツ取り

早速、パーツ取りを行います!

パーツ取りは製品を作る際にその都度行うと効率が悪く、ハギレ革も多く出してしまうため、一度に型紙を置きパーツ取りを行います。

基本的には製作予定のパーツを取りますが、非常に高価なホーウィンコードバンを無駄のないように効率よくパーツ取りを行うため、取れる製品用のパーツはその都度大きく変わります。

また、1枚革の大きさや形状によっても大きく変わり、上記の画像は端からバランスよくパーツ取りができていますが、傷が多い部分はその部分を避けるなど困難を来たします。

そして、パーツ取りが完了しました。

製品用のパーツはもちろん製品の製作時に使用しますが、楕円形であるコードバンからはハギレ革も多く出ます。

塩原レザーでは手入れ用品の製造と販売も行っているため、このハギレ革は手入れ用品の試し用として手入れ用品購入者にサービスをしています!

また、手入れ用品の購入者だけではなく、製品の購入者(キャンペーン品を除く)にも同封し今後の手入れ時のお試し用としてサービスをしています。

これによって、手入れをする製品に使用する前にクリームやワックスを試すことができるので、手入れ用品によるトラブルは未然に防げます。

塩原レザーで独自に開発をしている手入れ用品は、以下のリンクにてご覧いただけます。

手入れ用品の販売ページはこちらから

製作予定のラウンドファスナー財布類

パーツ取りも無事に終了し、いよいよ製品の製作です!

今回は、ラウンドファスナータイプの長財布、財布、ミニ財布のパーツが2枚ずつ取れました。

塩原レザーでは、素材だけではなく製法にも拘った製品作りを行っているため、多少、完成までに時間を要します。

各製品の完成次第、販売を開始いたしますのでご期待いただければと思います。

なお、各製品の詳細については以下を予定しています!

ラウンドファスナー長財布

 

ラウンドファスナー長財布用のパーツ

ラウンドファスナー長財布は、過去に何度も製作をしましたが、今回は久々の製作となります。

製品として形になってしまうと確認はできませんが、カネ面には希少なホーウィンスタンプが押印されているパーツです。

カネ面にホーウィンスタンプが押印されているパーツ

なお、内側素材は、色味の一番近いセドウィック社製ブライドルレザーのチョコ色を合わせます。

2品の製作予定ですが、ファスナーのカラーをゴールド色とシルバー色のそれぞれ1品ずつを製作します!

ラウンドファスナー財布

 

ラウンドファスナー財布用のパーツ

ラウンドファスナー財布は、キャッシュレス化を意識してデザインをした比較的新しい製品です。

過去にこの製品は製作をしたことがないため、初登場の製品となります。

内側素材には、長財布と同じくセドウィック社製ブライドルレザーのチョコ色を合わせます。

こちらも2品の製作ですが、ファスナーのカラーをゴールド色とシルバー色のそれぞれ1品ずつの製作を予定しています!

ラウンドファスナーミニ財布

 

ラウンドファスナーミニ財布用のパーツ

ラウンドファスナーミニ財布は、同デザインの小銭入れの仕様(サイズ感)を一部変更した製品です。

新たな仕様となってからは製作をしていないため、今回が初登場となります。

こちらも内側素材にセドウィック社製ブライドルレザーのチョコ色を合わせます。

そして、ファスナーもゴールド色とシルバー色のそれぞれ1品ずつを製作します!

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回は、久々の入荷となったホーウィンコードバンのバーガンディ色の1枚革やパーツ取りについてご紹介をさせていただきました。

製品が完成しましたら、各製品とも改めて特集記事にしてお伝えする予定ですので、またご覧いただければと思います。

もし、販売開始前に予約をご希望される場合には承りますので、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせはこちらから!

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