ホーウィンコードバンの#2色が入荷しました!

ホーウィンコードバンの#2色が久々に入荷して参りました。

パーツ取りを行った後ではご案内できる製品に限りがある為、パーツ取り前に実際入荷をした1枚革をご紹介します。

すでにご予約をいただいている製品用のパーツもございますが、革の大きさ的にはまだまだご案内できます。

ということで、実際に入荷をした1枚革の状態や#2色という色味の魅力お届けできればと思います。

なお、当サイトへ初めてお越しいただいた方も多いと思います。

当サイトを運営している塩原レザーについては、下記のリンク先にて詳しくご紹介をさせていただいております。

コードバンとブライドルレザーの専門店である塩原レザーについて

ホーウィン社製シェルコードバンの#2色とは

ホーウィンコードバンの“#2”という名称は非常に特徴的ですが、これはホーウィン社で独自に色味を調合した特有のカラー名称です。

“#”が付けられるカラーの名称は、今回の#2色以外に#4と#8があります。

文字として表記される場合は、「#2」以外に「NO.2」や「Color2」と表現されますが、業界人の会話では「ナンバー2」と言われています。

この特有の名称が付いた#2色ですが、その色味を一言で表現するば「レッドブラウン」が最適だと思います。

かつては世の中に出回ることが少ないレアカラーとして扱われることが多かったこの#2色ですが、最近は年を追うごとに流通量が多くなりつつあります。

しかし、ホーウィンコードバンを扱う革製品メーカーであってもブラックや#8の2色の場合が多く、よほどの拘りのあるメーカーでなければ扱われないまだまだ希少価値の高いカラーだと思います。

ゴーストホーウィンスタンプの表面

この#2色は、カネ面側(裏側)に「ホーウィンスタンプ」はありません。

これはスタンプのインクが表面に移る「ゴーストホーウィンスタンプ化」を防ぐためです。

このホーウィンスタンプが押印されないカラーは、#2以外にナチュラル、バーボンなどの色味が淡いカラーです。

なお、今となっては希少中の希少素材となった「ゴーストホーウィンスタンプ」について触れた特集記事がございます。

よろしければ、下記のリンク先よりご参照ください!

ホーウィンスタンプについて

入荷した実際の1枚革を観察

入荷した実際の1枚革

上記の画像は、今回、入荷をしたホーウィンコードバンの#2色の1枚革です。

天然素材であるため、毎回、サイズはもちろん色味や艶感など若干の違いが出ます。

この素材の細部を、毎日観ている作り手と共に解説付きで観てみましょう!

1枚革のサイズ感を観察して実測!

 

カネ面のサイズ表記2.0sqftの印字

今回、発注をした1枚革は「Lサイズ」で、公式のサイズ規格は「2.0sqft~2.4sqft」です。

実際に入荷してきた1枚革は「2.0sqft」であったため、Lサイズにしては比較的小さいサイズ感です。

1枚革の縦幅の実寸は63cm

1枚革の横幅を定規で計測

実寸を計測してみると、縦幅は63cmで概ね平均的で、横幅は40cmで平均よりも4cmほど小さいサイズ感です。

上記より、今回の1枚革は縦長の長方形タイプの1枚革だということが言えます!

ちなみに縦長の長方形タイプは比較的パーツ取りを行いやすく、作り手にとってはありがたい形状です。

今回入荷した#2の色味は如何に?

 

今回入荷をした#2色の色味

今回の#2色のように淡い色味素材は、時には非常に濃く#4色のような場合もあります。

この1枚革は平均的な色味で、これぞ“#2”と言った赤みを帯びたブラウンカラーです。

1枚革の中に色味の濃淡差がある

そして、淡い色味の場合は1枚革の中に濃淡差がかなり激しく出たりもします。

上記の画像をよくご覧いただくと、色味の濃淡差があるのをご覧いただけると思います。

これは染める液体がその部分に多く浸透したわけではありません!

コードバンはご存じの通り、皮の中に存在するコードバン層を活かした素材です。

このコードバン層を削り出しにシェービング機械を使用します。

この時に1枚革の全体を一度に削り落とすわけではなく、位置をずらしながら削り出します。

その時に削り出した部分と、その次に削り出した部分があり、その部分の境目がこのように現れます。

この削り出した部分によって、若干の染料の吸収度が変わるので色の境目ができます!

艶の具合とキズやザラの状態は?

 

1枚革の艶感とキズを写した画像

艶感については、上記の画像の通り比較的強めでコードバンらしさを感じる光の跳ね返りです。

続いて、キズについては画像の中央やや下にある割れ部分があります。

それ以外は、特に大きなダメージはなく、この部分を軸としてパーツ取りを行うことになると思います!

ちなみに折り曲げた時に感じるザラ感は、縦折りの場合に感じますが平均的な印象です。

パーツ取りの際は、それぞれのパーツが折り曲げた際に横向きになるのが理想的だと判断しました!

ホーウィンスタンプがないカネ面の実物

 

今回入荷をした1枚革のカネ面

最初の項目で解説をさせていただいた通り、#2色のカネ面にはホーウィンスタンプはありません。

全体的な印象は、表面の色移りも少なく生成り色で綺麗なカネ面だと思います。

今回、入荷をした1枚革の全体的な風合いと雰囲気は、#2色らしい色味と艶感も良く、長方形でパーツ取りを行いやすくコードバンらしい良い1枚革だと評価します!

#2色に近いカラーと色比べ!

#2色と#4色の色味の違い

ホーウィンコードバンの#2色と、もっとも近い色は#4色です。

上記の画像は、下側が#2色で上側のパーツが#4色です。

こうして比べると明らかな色味の違いが出ますが、#2色が平均よりも濃く、#4色の色味が淡い場合には同じように見えることもあります。

そういった場合には、日の光に当ててみると特徴である色味が浮かぶので分かりやすいです。

平均的な色味で比べると、全体的に明るい見栄えのレッドブラウンが#2色、ブラウンの色味がやや濃いめでオレンジ色を帯びた色味が#4色という印象です。

なお、#2色を使用した製品の一覧を、下記のリンク先よりご覧いただけますのでよろしければご覧ください。

#2色を使用した製品一覧ページはこちらから

パーツ取りは5月22日を予定!

革切り包丁でパーツ取りをしている画像

#2色についての色味の特徴などお分かりいただけたのではないでしょうか。

今回の1枚革のパーツ取りは、5月22日(月曜日)を予定しております。

ご希望の製品がございましたら、是非、ご検討いただければ幸いです。

ご注文予約は、5月21日日曜日までの受け付けとさせていただければと思います。

特に小銭入れや名刺入れなどのパーツは、事前にご予約をいただかないとパーツ取りがされないことも多いです。

ご希望の製品がございましたら、お気軽にお問い合わせください!

お問い合わせはこちらから

次回のパーツ取り予定はバーボン色

ホーウィンコードバンのバーボン色

今回、ご紹介した#2色と共にバーボン色が入荷して参りました。

上記より、次回のパーツ取りはバーボン色を予定しております。

バーボン色を使用した製品のご予約も承りますので、お気軽にお問い合わせください。

また、下記のリンク先にバーボン色の製品一覧ページがございますので、よろしければご覧ください。

バーボン色を使用した製品一覧ページはこちらから

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回、初めて#2色のカラーをご覧いただいた方も多いのではないでしょうか?

ホーウィンコードバンには、更にレアカラーと呼ばれる希少価値の高いカラーもございます。

塩原レザーは、日本国内でもっとも多くのホーウィンコードバンのカラーを扱っています!

下記のリンク先に、カラーについて詳しく解説をした特集記事がございますので、よろしければご覧ください!

ホーウィンコードバンのカラーについて

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