ホーウィン社製シェルコードバンの伝統カラーである#8色(バーガンディ)が入荷しました。
早速、パーツ取りをして製品製作の準備をしたいと思います。
そこで、今回は新たに入荷をしたこの素材の実物やパーツ取りした際の様子をご紹介します!
なお、当サイトへ初めてお越しいただいた方も多いと思います。
当サイトを運営している塩原レザーについては、下記のリンク先にて詳しくご紹介をさせていただいております。
コードバンとブライドルレザーの専門店である塩原レザーについて
ホーウィン社の伝統カラーである#8とは
なじみのある方でしたら#8(ナンバーエイト)という響きで、上記の画像の色味がイメージできると思います。
しかし、これからコードバン製品を買ってみようとご検討中の方などには、なじみが薄いのではないでしょうか。
ホーウィン社のコードバンを使用していることで有名なオールデン社の靴は、ブラック色とこの#8色が在庫が揃う定番カラーとなっています。
この#8の色味は、バーガンディという名称で分かりやすく表現をするとワイン色です!
英語で表記をすると「Burgundy」となり、フランスのワインの産地で有名なブルゴーニュを意味しています。
実際の見た印象を表現すると、ダークブラウンに赤みを混ぜたような色味でまさにワインの色味です。
前回ご紹介をしたダークコニャック色と今回の#8色は、一見、同じように見えます。
しかし、上記の画像のようにパーツを並べて観察をすると色味の違いが分かると思います!
(画像:左側ダークコニャック色/右側#8色)
なお、この“#8”という名称は、ホーウィン社独特の言い回しで他に#2や#4色も存在します!
同素材のカラーについて、画像付きで詳しく解説をした特集記事がございます。
よろしければ、下記のリンク先よりご覧ください。
入荷をした1枚革を観察
上記の画像は、今回入荷をした実際の1枚革です。
前回の特集記事でご紹介をしたダークコニャック色の1枚革は「2.0sqft」でLサイズとしては小さいパーツでした。
今回の大きさは「2.4sqft」ということで、Lサイズ(2.0sqft~2.4sqft)の中では最も大きいサイズとなります。
大きければ大きいほどパーツ取りは行いやすいので、今回の1枚革はお得で良いパーツと言えます!
じっくりと眺めてみると、1カ所貫通をしているキズがあるものの、全体的には良いパーツと言えるでしょう。
色味については、平均よりもやや濃いめの印象です。
手入れに慣れている方でしたら問題ありませんが、慣れていない方でしたらこれぐらい濃い状態での使い始めがおすすめです。
この素材に限らずオイルが多く浸透している革は、徐々に色味が揮発をして薄くなってきます。
オリジナルの素材感をじっくり堪能しながら理解をし、色味が薄くなってきた段階で染料入りのワックスなどで補色すると良いと思います!
艶感は、可もなく不可もなくと言った平均的な状態です。
艶感に関しても、最初からテカテカ過ぎると手で触れることで一部分だけ曇ってしまうことがよくあります。
日頃のご使用による表面の研磨によって艶感は徐々に増してくるので、素材に慣れるまではこれぐらいの艶感が初心者の方にはおすすめです。
表面のスムース感については、縦折り横折りともに問題ありません。
コードバンは皮の表面を活かした素材ではなく、繊維の中にある層から削り出した素材であるため、素のままだと表面はザラついています。
これを最終工程でスムースに繊維を寝かせて滑らかにするわけですが、中にはザラついたものもあります。
特に平置きの状態ではなく、若干、折って触れるとザラつきやすいのか、そうではないのかが分かります。
カネ面の状態は上記の画像の通りで、表面の#8の色味が跳ねて一部染めていますが、よく見る平均的な見栄えだと言えます。
ホーウィンスタンプはにじみがなく、くっきりとしていてキレイです。
しかし、今回は取るべきパーツがすでに決まっているので、ホーウィンスタンプは気にせずパーツ取りを行いたいと思います。
なお、ホーウィンスタンプを製品の正面に使用した製品は、事前にご要望いただければ用意できます。
ご希望でしたらお気軽にお問い合わせください!
製品製作に向けたパーツ取り
今回は、パーツ取りをする前に以下の通りすでにご注文を承っていた為、ゆとりを持って特選パーツを取ろうという考えでパーツ取りを行いました。
・ラウンドファスナーミニ財布×2枚
・二つ折り財布×1枚
・ラウンドファスナー長財布×1枚
前の項目でお伝えをさせていただいた通り、今回は比較的に大きめの1枚革であったのでゆとりを持ってパーツ取りが行えました。
ただし、屈指の高級皮革であるこの素材はできる限り多くのパーツを取らないと、各パーツの単価が上がってしまいます。
参考程度にホーウィン社のこの1枚革の価格は、平均的な牛革の1頭分の革よりも高価です!
ハギレ革については、いつも通り定価製品をお買い求めいただいた方とメンテナンス用品のご注文者の方にサービスしています。
定期的なメンテナンスとしてワックスやクリームをご使用いただくことが多いと思います。
ホーウィン社のコードバンは、特に吸収性が良く痕になりやすいのでハギレ革で試してからご使用ください!
なお、今回のハギレ革は細かく切り刻むのを一旦やめて、時計用のベルトを製作してみたいと考えています。
完成した際には、改めてご紹介をさせていただこうと思いますのでご期待ください!
最近話題のオメガ×スウォッチ用のベルトや人気のスマートウォッチにホーウィンコードバンを合わせることで、拘りのあるベルトができるのではないかと思います。
ご案内できるラウンドファスナー長財布用パーツ
今回は、比較的に大判の1枚革であった為、ゆとりを持ったパーツ取りを行いました。
事前にご注文を承っていた製品以外に、ラウンドファスナー長財布のパーツを在庫しております。
2週間程度お時間をいただければ、製品化をして発送準備が整います。
ご興味がございましたら、下記よりお気軽にお問い合わせください。
次回の入荷予定はレアカラー
人気素材であるホーウィンコードバンは、コロナ禍の影響もあり安定してに入手することが非常に難しい状況です。
しかし、定期的に入荷をしておりますので、ご希望のカラーやご予約希望などがございましたらお問い合わせください。
次回の入荷予定は、レアカラーとして知られるインテンスブルー色を予定しております!
また、メールマガジンにて最新情報をお知らせしておりますので、よろしければご登録ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、ホーウィン社にとって伝統カラーとも言うべき代名詞の#8色についてご紹介をさせていただきました。
定期的に入荷をしておりますので、完売の場合はまた次回の入荷をお待ちいただければと思います!
なお、ホーウィン社のコードバンについてご紹介をしている特集記事もございますので、よろしければ下記のリンク先にてご覧ください。