ここ最近、綴じ手帳タイプの人気が高まり、リフィル(手帳の中身)も多く発売され、それをカバーする手帳カバーも人気です。
しかし、数ミリ寸法が変わると希望する手帳カバーに収納できない場合も多いので、購入するときには注意が必要です。
このページをご覧いただいている方の多くは、ブライドルレザーを使用した手帳カバーの購入をご検討されているのではないでしょうか!?
そこで、今回はブライドルレザーを使用した手帳カバーの失敗しない選び方を塩原レザーの塩原朋和が解説したいと思います。
結論から言いますと、手帳カバーを選ぶ際は以下の3つの項目に注意する必要があります。
・リフィルの実寸を確認して、手帳カバーの対応サイズを確認する
・安い偽物のブライドルレザーを使用した製品に注意する
・既製品が見つからない場合は、オーダーメイド製品を検討する
本題に入る前に、この記事の信憑性を高めるために塩原レザーについてご紹介させていただければと思います。
2008年にブライドルレザーの専門店として塩原レザーは創業しました。
ブライドルレザーの本場である英国から、さまざまな業者が製造をした本物のブライドルレザーに触れてきました。
それぞれ同じブライドルレザーといっても、製造をする業者や部位によっても風合いや印象など素材感が異なります。
塩原レザーでは10年以上に渡って製品を毎日のように製作しており、もちろんブライドルレザー製品を使用しております。
作り手側とユーザーとしての目線から有益な情報をお届けできると思います。
なお、塩原レザーについてより詳しいページは下記のリンク先からご覧いただけます。
リフィル(手帳の中身)の実寸と手帳カバーの対応サイズ
手帳カバーをお選びいただく際の重要なポイントとして、リフィルの実寸を計測したうえで、手帳カバーの対応サイズを確認することが非常に重要です。
どれだけ気に入った手帳カバーを見つけても、収納するリフィルが手帳カバーに収納できなければ何の意味もありません。
「そんな人いるの!?」と思うかもしれませんが、A5判やA6判などの規格サイズのみを確認して、手帳カバーを購入した後にリフィルが入らないという案件をよく耳にします。
特に重要なのは、厚みの寸法です。
縦と横は判の基準と同じサイズの場合が多いですが、厚みについては手帳の内容によって10mmの物もあれば15mmの物もあるので、必ずリフィルの厚みをご確認ください!
1mm前後のサイズの違いでしたらご使用いただけると思いますが、3mm寸法が違う場合は使えない可能性が高いです。
また、表紙が特に分厚い場合、厚みと同じように手帳カバーに収納できないこともあるので、こちらも注意が必要です。
A5判のリフィルの特徴
A5判サイズは、縦210mm×横148mmが基準サイズです。
A5判のリフィルについては、厚みが10mmの物が多く表紙も標準的な厚紙が多いので、対応している製品を見つけるのはさほど難しくないと思います。
ただし、まれにA5変型判という基準サイズではな縦210mm×横118mmなどというリフィルも販売されているので、この場合は手帳カバーが収納できるか必ず確認が必要になります。
セドウィック社のブライドルレザーを使用したA5判手帳カバーの紹介!
B6判のリフィルの特徴
B6判サイズは、縦182mm×横128mmが基準サイズです。
このB6判サイズは、リフィルの中のデザインが月間カレンダーを見開きページにデザインしたものや、ウィークリータイプなど様々でリフィル全体の厚みがそれぞれ異なる場合が多いです。
また、B6変型判も多いので、必ずリフィルの実寸を計測してから手帳カバーをお選びいただくことをおすすめいたします。
A6判のリフィルの特徴
A6判サイズは、縦148mm×横105mmが基準サイズです。
A6判のリフィルは、判の基準サイズよりも縦150mm×横100mmの物が多いと思います。
また、サイズ各リフィル製造メーカーの個性が強くスケジュール機能以外に地図や路線図、その他のコンテンツがそれぞれ個性的に掲載されております。
これによって、厚みが10mmの場合もあれば、20mmの場合もあります。
中には、別紙でノートなどが用意されている場合もあるので、B6判と同様に中身の実寸を計測してから手帳カバーをお選びいただくことをおすすめいたします。
その他のサイズ
上記の規格サイズ以外に、B5判やA4判さらには細長いコンパクト感を意識したリフィルなどもあります。
ブライドルレザーを使用した手帳カバーで、この手の規格サイズに合う既製品はあまり販売されていないと思います。
そういった場合は、早めに見切りをつけてオーダーメイドで作った方が探すよりも早いと思います。
当方でも製作時間や革の在庫にゆとりがある場合には、オーダーメイドでの製作も承りますので、お気軽にお問い合わせください。
日本製の手帳カバーの購入予算はいくら!?
手帳カバーは、内側のデザインによって製作時間が異なり購入予算は大きく変わってきます。
また、A5判サイズなどになるとパーツの大きさが大判になるため、上記画像のように1枚革でパーツ取りをされたデザインの手帳カバーは希少で高価です。
シンプルな製品でしたら、1日に3、4個の手帳カバーを製造できます。
本物のブライドルレザーを使用し、日本製でしたら下記のような価格が適正ではないかと思います。
- A5判手帳カバー:2万円前後
- B6判手帳カバー:1万8000円前後
- A6判手帳カバー:1万5000円前後
なお、内側の見開きにカード収納するひな壇の機能を持たせた製品や手帳を閉じるベルトデザインのある製品ですと2倍ほどの製作時間を要しますので、より高額になります。
ブライドルレザーの手帳カバーは選ぶほど販売されていない!
ここ最近、ブライドルレザーを使用した製品が非常に人気となっております。
しかし、量販店の手帳売り場に行っても、ブライドルレザーを使用した手帳カバーは選ぶほど販売されていないと思います。
1つ目の要因として、規格サイズが多すぎて既製品を作りづらいことにあります。
ある程度、人気サイズがあるとはいえ、年を追うごとに特徴的なリフィルが販売され革製品の製造メーカーが既製品を造るにはハードルが高いと言えます。
2つ目の要因は、手帳カバーは大判のパーツが必要だからです。
ブライドルレザーは硬い革のため、本場である英国から日本への運搬中に細かいキズが付きやすく大判のパーツが必要であり、革自体の価格が高額なため作りたがらない製造メーカーが多いです。
なお、中にはブライドルレザー風の革を「ブライドルレザー」と称して販売されている製品があるので製品を選ぶ際は注意が必要です。
本物のブライドルレザーを使用した手帳カバーをお探しでしたら、ブライドルレザーを製造した業者を提示している製品をお選びいただくことをおすすめいたします!
たとえば、以下のような感じです。
・セドウィック社製ブライドルレザー A5判手帳カバー
・メトロポリタン社製ブライドルレザー A6判手帳カバー
このように製品名や説明文にブライドルレザーを製造する業者名が入っていれば本物のブライドルレザーと思って間違いないはずです。
なお、ブライドルレザーを製造する業者について紹介したページが下記のリンク先にはご覧いただけますので、ブライドルレザーについてよくわからない方は下記のページをご参照ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回はブライドルレザーを使用した手帳カバーの選び方についてご紹介させていただきました。
塩原レザーでも、各サイズの手帳カバーを製作しておりますので、ご興味がございましたら販売ページもご覧いただければと思います。
なお、当方では販売ページにおいて1品1品それぞれ実際にお届けする製品の画像を掲載しております。
ブルームの状態や今回解説した案件をご確認いただけます!