このページをご覧いただいている多くの方が、まさに今ブライドルレザー財布をお探しではないでしょうか。
しかし、人気の素材であるブライドルレザーを使用した財布にはいろいろな問題が…
そこで、今回はブライドルレザー専門店の現役職人である塩原朋和が失敗しない財布の選び方を徹底的に解説したいと思います。
主な内容は以下の通りです。
・2024年ブライドルレザー財布を取り巻く現状
・ブライドルレザー財布を選ぶ際のポイント
・ブライドルレザー財布のおすすめ4選
当サイトはブライドルレザーとコードバンの専門店として運営をしている塩原レザーのホームページです。
ブライドルレザーに関しては、創業時からメインの素材として取り扱ってきました。
日本で一番多くの種類のブライドルレザーとその情報を持っていますので、ご満足いただける内容になっていると思います。
ブライドルレザー財布のご購入を検討されている方へ、是非、ご参考にしていただければと思います!
当方についての詳細は、下記よりご参照いただけます。
2024年の最新ブライドルレザー財布を取り巻く現状
世界的にネット通販でお買い物をされる方が年々増えています。
しかし、ネット上には人の心を欺くような販売サイトも多く、偽物のブライドルレザー財布を製造販売しているメーカーも存在します。
この項目ではネット通販の現状を中心にブライドルレザー財布を取り巻く環境について解説したいと思います。
ブライドルレザー財布を販売するサイトは見極めが必要
2010年前後から世間の注目を集めるようになったブライドルレザー素材を使用した製品。
当時はネット通販での買い物が今ほど当たり前ではなかった為、そこにはステルスマーケティングなど人の良心を欺くような販売をしている業者が横行していました。
(ステルスマーケティングとは、表見には一般ユーザーを装い製品の感想やおすすめを紹介し、裏では代理店を通して製造メーカーから製品紹介料を得る仕組みのこと。
その仕組みのことをアフィリエイトと言い、その運営を行う者はアフィリエイターと呼ばれ製品や革に詳しくない一般人であることがほとんどです。
彼らは当方のようなブライドルレザーの情報が多い専門店などから情報を盗み、あたかもブライドルレザーに詳しいなようなサイトを作り製品を紹介し紹介手数料を得ています。)
2023年10月、ついに国から景品表示法の規制が入り、上記のようなサイトには「広告」である旨を表記するよう義務化されました。
こういった口コミサイトでは、メーカーから支払われる紹介料が高い順番に“おすすめ”として製品が紹介されていることがほぼすべてです。
したがって、おすすめ製品=良い製品とは限らず、規制が厳しくなった今でもその手法は変わりありません。
なお、当サイトの運営をしている塩原レザーの製品が、そのような口コミサイトで紹介されることはありません。
それは製品を紹介することで収益を得ている業者へ、広告を依頼していないからです!
なお、当ページを運営している塩原レザーでは、上記のようなアフィリエイト関連への広告出稿および販売促進活動は一切行ったことはありません。
そして、今や映像コンテンツの代表格とも言えるYouTube内には、多くのブライドルレザーに関する動画がアップされています。
例えば、YouTube内で「ブライドルレザー」と検索すると、上記の画像がサムネイル画像になっている動画が表示されます。
その動画の作者とは面識もなく関係もありません。
また、当サイト内の画像を転載する許可は一切しておりません!
このような著作権を侵害する信用できない業者から製品を購入することは、ご購入者様の視点からするとどのような製品が送られてくるのかも分からず危険です。
上記の画像は小銭入れで、この文面を製作している私、塩原朋和が製作をし、実際に使用している小銭入れです。
(下記の画像は、2020年7月から使用して2024年8月現在の4年間使用した上記画像の経年変化した実物証拠品です。)
偽物のブライドルレザーには注意が必要
元々は馬具用の皮革として開発されたブライドルレザーは“売れる”素材として、偽物も多く出回っています。
いわゆる革の表面に蝋引き加工を施した革素材を“ブライドルレザー”として製品化している製造メーカーがあります。
これは「ブライドルレザー風」または「ブライドルレザー調」という表記が正しく、本物のブライドルレザーではありません。
このような偽物のブライドルレザー製品を製造販売している業者は、とにかく売り上げを上げたいその場しのぎの業者が多く、一般的な相場に比べて製品価格が安く、修理などにも対応していないことが多いため注意が必要です。
それでご満足いただける方は良いのかも知れませんが、ブライドルレザー専門店として運営をしている当方にとっては腑に落ちない心境です。
なお、塩原レザーでは実際に馬具製品に使用されている革のことを「ブライドルレザー」であると定義しています。
販売サイト内の口コミ、レニューには注意が必要
この項目の最後に製品購入時に参考にされる方が多い、販売ページ内のコメントやレビューについてです。
集団意識の強いと言われる日本人にとって、製品購入に向けた大きな後押しとなるレビューや口コミ。
しかし、そこに書かれているレビューや星の数は、決して信じ込まない方が賢明です。
そもそも、みなさまはネット通販などで買い物をされた後、その都度、販売ページにレビューを行っていますか?
ほとんどの方が購入後のレビューをしていないと推測します。
なお、このサイトは私自身で1から構築し、日頃からWebマーケティングなどを勉強しながら改善も含め運営をしています。
製品を効率よく販売するためには「販売ページにレビューを掲載する良い」とマーケティング上の観点から推奨されています。
これは前述の通り製品の購入率を高めるための施策で、自作自演の場合がほとんどだと言われています。
2008年の創業以来、当方ではネット販売を続けていますが、サイト内にレビューやコメントが投稿されることは、購入件数の0.1%前後が妥当な数値だと思います。
当方の場合、お陰様でリピーター様からご愛顧をいただいており、上記のようなメールで製品受け取りの連絡をいただくことはよくあります。
しかし、経験値から販売ページにレビューを書いていただくには、何かしらの恩恵でもない限り投稿されることはごく稀なことだと知っておくべきです。
また、SNS上でフォロー登録者数の多いアカウントがあります。
これは購入検討者に安心感や人気である認識をさせようと、金銭売買で意図的に登録者数を増やす業者も多くいますので合わせてご注意ください!
まとめとして、上記の事柄から失敗しない製品を選ぶためにはブライドルレザーに詳しく、信頼できるメーカーから直接購入されることおすすめいたします。
ブライドルレザー財布を選ぶ際に確認すること
本物のブライドルレザーを使用した良い製品を選ぶためには、どこを確認すれば良いのでしょうか。
この項目では、製品を購入する前に確認するべきポイントをご紹介したいと思います。
ブライドルレザーを製造している業者名を確認
ブライドルレザーを製造している業者とは、製品を製造しているメーカー名ではなく、革を製造している業者のことです。
(革を製造している業者のことを「タンナー」とも言います。)
2024年現在、日本国内では主に本場である英国のセドウィック社、J.ベイカー社のブライドルレザーが多く出回っています。
ブライドルレザーを毎日のように見ている職人であれば、画像を見ればそれがどこのタンナーのブライドルレザーであるか見分けが付きます。
しかし、一般ユーザーやこれから初めてブライドルレザー財布の購入を検討されている方には見分けが付きにくいと思います。
そこで一番良い確認方法としては、どこのタンナーで製造されたブライドルレザーかを販売ページ内で確認することです。
これさえ確認できれば、偽物のブライドルレザー財布に出会うこともありません。
ブライドルレザーを製造する各タンナーによって、その表情は異なります。
ブライドルレザーの特徴でもあるブルームも、各タンナーによって製法はさまざまです。
ブルームを一度拭き取っても、一定期間、保管をしていくことで再度ブルームが表面に現れるものもあればそうでないものもあります。
前述の3社の場合、セドウィック社製ブライドルレザーは、一定の期間、保管をすることで再び噴き出してくる本格仕様のブライドルレザーです。
これは革の内部にブルームの素となる「グリース」が染み込まれているからです。
しかし、2024年現在、セドウィック社製ブライドルレザーは日本国内において入手が困難となっています。
それは数年前から、国内でセドウィック社のブライドルレザーが販売されなくなった為だと言われています。
それ以降「英国のブライドルレザー」と表記し始めた製造メーカーが多くなりました。
これはブライドルレザーの代名詞であるセドウィック社の素材を仕入れることができなくなった為、別タンナーのブライドルレザーを採用しているためです。
なお、塩原レザーでは英国から直接仕入れているため、これまで通りセドウィック社のブライドルレザーをメイン素材として扱っています!
また、J.ベイカー社のブライドルレザーは、表面にあるブルームまたはグリースがなくなると再ブルーム化することは基本的にありません!
その他、各タンナーによって革を染める方法も異なるため、それぞれの販売ページで革の特徴を確認することをおすすめします。
私見としては“ブライドルレザーの代名詞”と呼ばれる硬くて張りのあるセドウィック社のブライドルレザーがおすすめです!
ブライドルレザー財布に最適な製法と仕様
巷にはその人気とともに多くのブライドルレザー財布が販売されています。
しかし、ブライドルレザー財布を製作するには様々な製法があります。
そもそもブライドルレザーは「植物タンニンなめし」という、人間が動物の皮を革へとなめした古代からの伝統をそのまま引き継がれた製法で製造されています。
現代では、製造コストや期間を抑えるために化学薬品などを用いた別のなめす製造方法もあります。
私見としては、この古き良き伝統をそのまま活かしたブライドルレザーであれば、その他の仕様も伝統的な製法を用いるべきではないかと考えています。
その中で、革の背面である床側の面や製品の端や側面となるコバは、各財布を製造するメーカーの製品製作へのポリシーが色濃く出るところです。
床面に関してもコバ面に関しても「植物タンニンなめし」で作られた革は、直接、素材自体を溶剤を付けて磨くことができます。
こういった伝統製造を用いた製品の各部分は本革らしさが際立ち、美しくオーラのある製品となります。
ただし、この製法は時間を要し、素材特有のクセを理解した作り手であることが良い製品を製作するための条件となり価格的に高額になります。
それに対して化学薬品を使用した「クロムなめし」は、価格が比較的安価で発色の良さが特徴の革です。
しかし、素材を直接磨くと素材自体がボロボロになってしまうため、床面には布や別の革、製品の側面であるコバには樹脂などで覆い仕上げられています。
こういったそれぞれの特徴を見比べて、ブライドルレザー財布を選ぶ際は床面やコバの加工仕様や状態を確認することで、作り手のポリシーや生き様を確認できる重要な要素となります!
特にコバ面に関しては、上記の画像にあるように何層もの革が重なっている部分であるため、1枚革のように綺麗に仕上がっていることがより良い製品を見分けるポイントです。
ブライドルレザー財布のおすすめ4選
この項目では、データや実際の販売実績、問い合わせ数などを基に人気やおすすめの財布をご紹介したいと思います。
また、製品を長くご愛用いただくためにも見た目だけではなく、使い勝手やご自身の財布を持ち歩く環境などをイメージすると失敗しない財布に巡り合えます!
ラウンドファスナー長財布
2015年前後に空前のブームとも言えるほど人気を誇ったラウンドファスナータイプの長財布。
実際のデータや販売をしている肌感覚でも、その人気は2024年現在でも他の財布よりも人気で一番売れている財布です。
おすすめのポイントとして、ラウンドファスナータイプは財布を開いた時に90度から100度ぐらいの開閉で革への負担が少ないことです。
上記の画像は、クラシックな二つ折りタイプの長財布です。
このタイプの長財布は、小銭などを取り出す際に蓋を開いて360度開閉する方が多くいます。
ブライドルレザーは硬く張りが特徴の素材であるため、革の折り曲げの繰り返しには決して強い素材ではありません。
特に革の背面に別の素材を貼り合わせた仕様の同デザイン財布の場合、内輪差によって表面のブライドルレザーの折り目部分に多くのシワがより早期劣化の原因になります!
そういった意味では、開閉の角度が小さく革への負担が少ないラウンドファスナー長財布は理にかなった製品と言えます。
なお、塩原レザーではお求めやすいスタンダードモデルと、より良いパーツと高価な仕様の特選品をご用意しております。
ラウンドファスナー財布
2022年前後から本格的にキャッシュレス化が騒がれ始め、それに合わせて財布も小型化が進んでいます。
ただし、まだまだ現金を必要とする場面も多く、災害時などに現金がないことは致命的であるため、最低限の現金を財布に入れて持ち歩く方が多いと思います。
そこで開発したのが、この同タイプの長財布よりも横幅を抑えたラウンドファスナー財布です。
キャッシュレス化と共に紙幣の使用頻度も減ることが予想されるため、紙幣を二つ折りにして収納することを前提にデザインしています。
また、ブライドルレザー財布の需要が多い男性は、ズボンの後ろポケットに財布を収納される方が多いので、ぴったり納まるサイズ感が魅力的です!
二つ折り財布
世界でもっとも優れた財布デザインと呼ばれる二つ折り財布。
確かに全体のサイズ感の割に、収納量や使い勝手はもっとも優れていてご愛用者も多いのがこの伝統的な二つ折りタイプです。
ラウンドファスナー長財布の項目で「革の折り曲げの繰り返しには決して強い素材ではない」と記述しました。
しかし、二つ折り財布の場合は折り目部分に紙幣が入ることで、革が極端に折れ曲がることを避けられるため、折り曲げに対する心配はさほど必要ありません!
「今も昔も最も優れたデザイン!」それが二つ折り財布です。
ミニ財布
時代と共に変化する財布デザイン。
これまで小銭入れとして扱っていたこの「ミニ財布」は、今後、主力財布として世を席捲する可能性があります。
ただし、ミニ財布と言ってもカード収納のためのスリットなどがある従来の財布のサイズ感を小さくすると、表面は小さくても厚みがこれまでの2倍、3倍なんてことも。
このラウンドファスナータイプのミニ財布は、内側に必要最低限の仕切りのみを配置することで、現金を収納しても厚みが出ない特徴があります!
紙幣を四つ折りにして収納する必要があるものの、デザインのシンプルさと意外と多い収納力が魅力の財布です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は2024年最新版のブライドルレザー財布の選び方を解説させていただきました。
当サイトでは、ブライドルレザー専門店として財布以外にも、バッグやベルト、手帳カバーなども製造販売しております。
よろしければ、下記のリンク先にてご参照いただければと思います。